『シンプル・イズ・ベスト』と『引出しの多さ(深み)』(2)

複雑にすると云うことは、無駄が増えることにも繋がります。もちろん全てが無駄ではないのですが、複雑になればなるほど、無駄が増えるのは事実です。
まず、手間が掛かっていきます。手順と言い換えて良いですし、工程と言っても良いですが、不必要な手間が増えます。当然、手順・工程が増えるのですから、費用も掛かります。

また、訴求ポイントが複雑なモノほど、買い手に伝えたいポイントが伝わらずに、訳の分からないモノになってしまいます。大きなポイントで伝えることが出来る項目は、多くても3項目程です。それ以上になると、キャッチレベルでは、買い手の心を動かすことが出来ません。

分かりやすい例を挙げれば、選挙の公約(焦点)です。
小泉前首相や今回の民主党の公約(焦点)などは、短く・少なく伝わり易いものでした。
一方、安倍首相の公約(焦点)は、抽象的で数も多く、何を伝えたいのかが分からない内容でした。もちろん、失点が多すぎたこともあるのですが、それ以上に伝えたいことが伝わっていませんでした。

では、内容はどうなのかと言えば、現実的な点(実行出来る可能性・しなければならないこと)は、小泉前首相や小沢代表よりも、むしろ良かったと評価する人も多くいます。

・・・続く

このブログは、M&Mコンサルティング ブログに、2007年8月21日に掲載したものです。



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