商品開発

ネーミングの開発 −ABC−(4)

【ネーミング開発のモデルシステム】 (専門会社や専門部署がある場合)(4)ネーミング・プランニングは素材にこだわろう!! ネーミングの切口をコンセプトフレームに整理した次の作業は、フレーム毎に基礎的な語彙(キーワード)を洗い出します。 このキ…

ネーミングの開発 −ABC−(3)

【ネーミング開発のモデルシステム】 (専門会社や専門部署がある場合)3)コンセプト・フレームワークで情報の整理 次に、ネーミング作業の基本的な目的や用途、対象となる生活者のイメージはどうか等を整理した『コンセプト・フレーム(考え方の枠組み)…

ネーミングの開発 −ABC−(2)

【ネーミング開発のモデルシステム】 (専門会社や専門部署がある場合) 1)オリエンテーションと作業計画案 ネーミングの依頼主からオリエンテーションを受けて課題を把握し、整理することから始まります。 そして作業計画を立案し、スケジュール、予算を…

ネーミングの開発 −ABC−(1)

【ネーミング開発のABC】 1.担当部門発想型 最も一般的なケースで、開発者の思い込みが強く開発者よりであったり、マンネリに陥りやすい弱点はありますが、開発の意図やコンセプトが反映しやすい強みもあります。 2.専門委員会設置発想型 ネーミング…

ネーミングの開発 −基本と応用−(7)

【ネーミング創造のステップ・・・評価作業で絞り込む】 前ステップで生み出された沢山のアイデアを分類・整理しながらネーミングを絞り込んでいくのが評価作業で、具体的には以下のようになります。・商標登録の可能性評価 (簡易商標登録調査と弁理士によ…

ネーミングの開発 −基本と応用−(6)

【ネーミング創造のステップ・・・発想作業でアイデア拡散を】まずは、幅広い視点から具体的なネーミングのアイデアを考えます。 アイデアを広げる時は、質を気にせずに出来るだけ沢山思いつくままに出し切る(発散ステップ)ことが大切です。 次に、沢山出…

ネーミングの開発 −基本と応用−(5)

【ネーミング創語のステップ・・・準備作業】まず最初に、ネーミング表現の方向性をみつけるために、ネーミング・コンセプトを作り上げます。的確にポイントを押え、ユニークな表現をすることがネーミングの基本となります。 ただ、商標登録の問題もあり、先…

ネーミングの開発 −基本と応用−(4)

【『アンブレラ・ブランド』ネーミング戦略】 前回のピラミッド型のネーミング体系とは別に、商品群を横に貫いての別の考え方で商品を括るネーミング=『アンブレラネーミング』があります。 アンブレラとは、英語で「傘」の意味です。複数の商品を、その傘…

ネーミングの開発 −基本と応用−(3)

【ネーミングのピラミッド体系】 全社的ネーミング体系や開発すべきネーミングの範囲を整理するには、ネーミングの構造を理解する必要があります。 一般的なネーミングの体系は以下の段階で形成されています。(1)ハウスマーク(企業商標) 企業または事業…

ネーミングの開発 −基本と応用−(2)

【全社的ネーミングの体系作りが不可欠】 ネーミングを開発する際には、言語探しや造語作業の前にきちんと抑えておかなければならない事があります。1)全社的ネーミング体系 ・商号、商品マーク、サービスマークの全体把握と、今後のあり方 2)開発すべき…

ネーミングの開発 −基本と応用−(1)

もともとネーミングという言葉は「名付ける」という意味の動詞だったものを、広告業界が「商品やサービスに名前をつけてPRすること」の意味に使うようになったものです。 現在では、PRするために名前をつけたもの全てをネーミングと呼びます。 ビジネス…

商品開発 第9章 商品開発の進め方−パネルテストとテスト販売−(3)

【テスト販売】 テスト販売の目的は、その商品の市場性、つまり売れる商品かどうかを実際の売場販売して確認することです。 新製品の発売前に地域や業態・店舗・顧客などを限定して試験的にマーケティングを行い全国発売や本格発売の参考にします。 ただ気を…

商品開発 第9章 商品開発の進め方−パネルテストとテスト販売−(2)

パネルテストは、自社の開発商品と手本商品や競争商品との比較テストが必要になります。 自社の開発した商品だけの単独テストだけでは、開発した商品の相対評価がえられませんので注意して下さい。 また、パネルテストは形態として次のような手法があります…

商品開発 第9章 商品開発の進め方−パネルテストとテスト販売−(1)

【パネルテスト】 パネルテスト」とは、商品の試作段階で必要に応じ、繰り返される必要があります。 パネルテストの目的は次の3項目の確認のために行います。1)顧客の不満などの『不』の解消が仮説どおりに実施できているかを確認すること。 2)手本とす…

商品開発 第8章 商品開発の進め方−パッケージ−(4)

【パッケージ・マーケティング】 商品開発の手順の一つに、パッケージデザインに関する顧客調査があります。 有名なデザイナーがデザインしたら必ず売れるという保証はありませんし、無名なデザイナーであれば売れない訳でもありません。 デザイナーの提案で…

商品開発 第8章 商品開発の進め方−パッケージ−(3)

【販売促進】 どんな商品も、いくら品質がよくて価格が手頃でも売れなければ何の意味もありません。 そのために、商品開発の意図や商品コンセプトを買い手である顧客に分かりやすく伝えることが必要になります。 これもパッケージングの大切な目的です。商品…

商品開発 第8章 商品開発の進め方−パッケージ−(2)

【作業の合理性】 パッケージ、特に商品を数個まとめた外装パッケージの大きさは、商品配送時の物流コストに影響を与えます。 パレットや配送車、保管場所など、どのサイズが最も効率的であるかを慎重に設計しなければなりません。 パレットサイズは、共通化…

商品開発 第8章 商品開発の進め方−パッケージ−(1)

【パッケージングの目的】 1)商品の保管、配送、販売などを行う上での『品質の安定・保全』を図る。 2)商品の保管、配送、販売などを行う上での『作業の合理性』を図る。 3)商品のブランド、品質、機能、特徴などを顧客に伝えて『販売促進』を図る。 …

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(7)

【プライベートブランド(PB)】 小売業が商標登録して自社のブランドとして販売するブランドの事。 小売業においては、メーカーが開発するブランドを『ナショナルブランド(NB)』と呼んでPBと対比させています。 PB商品を開発する主な目的は、NB…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(6)

【特許・実用新案・意匠権の出願】 デザインや考案の商品化は先ず、他人・他社の権利を侵害していないかをチェックする必要があります。また、侵害にならないのであれば、積極的に出願しておかなければなりません。特許・実用新案・意匠・商標のいずれも侵害…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(5)

【ブランドとネーミング(2)】 商標登録は先願主義ですから、いいブランドを思いついたら、先ず登録の出願をする必要があります。 ブランド登録は、普通「弁理士」を通じて出願しますが、登録までかなりの時間を要します。 長期的に開発し、準備しておく必…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(4)

【ブランドとネーミング(1)】 ブランドは「コーポレートブランド」と「プロダクトブランド」に大きく分けられます。 コーポレートブランドとは、『サントリー』や『ハウス』という企業のブランドのことです。 プロダクトブランドとは、『モルツ』や『バー…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(3)

【商標登録に必要な条件】 「商標登録」とは、商標法に基づいて特許庁において登録された商標のことで、その商標権者は登録された「商品類」において独占的に使用する権利を保護されています。 また、商標登録権は排除権をゆうしており、同一または類似の商…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(2)

【ブランド(商標)の機能】 商標としての利用方法は、 1)商品商標・・・商品に使う商標 2)サービスマーク・・・サービスを提供する企業などが使う商用 の2種類があります。そして、商標には下記の種類があります。 a)文字からなるもの b)図形から…

商品開発 第7章 商品開発の進め方−ブランド(商標)−(1)

【ブランド(商標)の目的】 ブランドとは何か?またその目的は何か? 商品にブランドを付ける目的は、顧客に商品を識別してもらうためです。せっかくの良い商品を開発しても、顧客が継続して購入できなければ長続きしません。 あるいは、口コミ等でよい商品…

商品開発 第6章 商品開発の進め方−コストダウン−(9)

【販売方法の見直し】 コストダウンは、生産から販売に至るまでのあらゆる工程に、チャンスがあります。 忘れがちなのが、販売段階でのコストダウンです。販売段階におけるコストダウンとは、計画販売数量が狂ったために生じる見切り・廃棄処分によるロスで…

商品開発 第6章 商品開発の進め方−コストダウン−(8)

【海外調達可否チェック一覧】 1)品質・法規の基準 ・基準をクリアしているか ・品質検査はパスしているか 2)粗利益率基準 ・損益ベースからみた必要粗利益率の基準をクリアしているか (商品によっては、必要粗利額の基準) 3)販売数量基準 ・メーカ…

商品開発 第6章 商品開発の進め方−コストダウン−(7)

【グローバルな調達ルート】 自社あるいは委託、共同開発の方式のどれを採用するかは別として、コストのより安い原材料、副資材、生産加工基地をグローバルに開拓しておかなければなりません。 特に、価格競争の激しい分野においては内外格差を利用するため…

商品開発 第6章 商品開発の進め方−コストダウン−(6)

商品のライフサイクルは、どんどん短くなってきています。 コンビニエンス・ストアでは、食品メーカーの新製品は、売場導入後約2週間が販売数量のピークと言われています。 3週間目移行は、販売数量が減っていく傾向にあります。飲料は更に短く、導入1週…

商品開発 第6章 商品開発の進め方−コストダウン−(5)

【販売と生産の時間短縮】 生産段階においては、いかに無駄を省いて生産性を高めるかがコストダウンのポイントですが、それだけでは「生産中心時代」の考え方から抜け切れたとは言えません。 もちろん、現在でも『売り手市場にある商品分野』や『売れ筋ブラ…